医療や病気を扱った映画10選

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日本のドラマ界では毎クール医療ドラマが放送されています。そこで、医療ドラマを見終わった後や見始める前に是非観て欲しい映画をまとめてみました。

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目次

                  

ハクソー・リッジ

第二次世界大戦中に、誰よりも

人を愛した男

の物語

制作:2016年
監督:メル・ギブソン
脚本:ロバート・シェンカン&アンドリュー・ナイト
2017年のアカデミー賞で録音賞・編集賞受賞。
第二次世界大戦時のアメリカ・ヴァージニア州。主人公デズモンドは、様々な心の傷を抱えて戦争から帰って来た父親を見ながら育つ。しかし戦争は続き、次々と戦争へ旅立つ人々を見たデズモンドは、自分も何かの役に立ちたいと、武器を一切使わない事を軍に伝えた上で軍に入団する事を決意する。しかしそのせいで兵士や上司と度々トラブルに。そんな中1945年、デズモンドの所属する部隊は沖縄でハクソーリッジと呼ばれる高田高地の戦場へ向かう事になって・・・。主人公が一切武器を使わずに”戦場”と戦う様は必見です。徐々に主人公に心を惹かれていく仲間達の姿が心を熱くしました。

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ダラス・バイヤーズクラブ

世界中の誰より

貧困層の病人を愛した男

の物語

制作:2013年
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
脚本:クレイグ・ボーテン&メリッサ・ウォーラック
2014年アカデミー賞で主演男優賞・助演男優賞・メイクアップ&スタイリング賞受賞。
1992年に「ダラス・モーニングニュース」で取り上げられたロン・ウッドルーフ氏の実話が基となっている。1985年のダラス。電機技師でロデオ・カウボーイのロン・ウッドルーフはある日、「あなたはエイズであり余命30日しかない」という事を医者から告げられる。当時のダラスでは、「エイズとはゲイにしか移らない病気」との認識であったため町からつまはじき者にされてしまう。そんなある日、アメリカとメキシコの国境付近で医師資格を持たない者達が薬を投与してくれるという噂を聞き、現地へ向かう。そこの医師達はエイズは治らない病気と位置づけ、エイズと共生して生きながらえる方法として患者にビタミン剤を投与していた。この方法を知ったロンはある方法を思いついて・・・。当時のアメリカでの病気に対する認識がどうであったのかよくわかる映画だと思います。ロンが各国から薬を密輸入する方法が、国によって様々なアプローチであったりして面白いです。見た後勇気付けられる映画です。

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最強のふたり

世界中の誰より

親友を愛した男達

の物語

制作:2011年
監督:エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ
脚本:エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ
実在する資産家で、パラグライダーの事故により頸髄損傷となったフィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴ氏と同氏が雇った介護人アブデル・ヤスミン・セロー氏の実際の話を基に作られた映画である。パリに住む富豪フィリップは、頸髄損傷で首から下の感覚が無く、体を動かす事が出来ない。フィリップと秘書のマガリーは住み込みの新しい介護人の候補者を募集し、黒人のドリスが受けに来る。しかしドリスは、失業手当の需給の為、受かるつもりの無い募集に応募していたのだった。他の気難しい候補者の中でも陽気なドリスを気に入り、フィリップはドリスを雇う事になって・・・。ドリスによる陽気な介護には、見ているこちらも笑顔になります。しかし、介護の良い部分ばかりでなく悪い部分もしっかり映っているのもこの映画の良い点だと思います。

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チーム・バチスタの栄光

世界中の誰より

チームを愛した者達

の物語

制作:2008年
監督:中村義洋
原作:海道尊
2006年に海道尊氏が出版した320万部を超える小説「チーム・バチスタの栄光」が原作。この映画が好評となったことで続編の「ジェネラル・ルージュの凱旋」も制作され、キャストを変えたドラマシリーズも好評となった。桜宮市の東城大学医学部付属病院は、フロリダのサザンクロス病院から心臓外科の権威、桐生恭一を招いて、心臓移植の代替医療であるバチスタ手術を専門に行う「チーム・バチスタ」を結成。様々な成功を納めた。しかしある日、3例続けてチームバチスタの手術中に、謎の不審死を発生させてしまう。原因を解明するため、東城大学病院の院長は同病院内の不定愁訴外来(別名:愚痴外来)の田口公子に調査を依頼。しかし捜査は難航。そんな時に厚生労働省大臣官房秘書課付枝官・医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長の白鳥圭輔がやって来て・・・。映画を通して現代医療の問題点を指摘しているのも今作の見所です。白鳥圭輔役の阿部寛氏が毎回自身の役職をスラスラと語るシーンは感心します。

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明日の記憶

世界中の誰より

お互いを愛しあった夫婦

の物語

制作:2006年
監督:堤幸彦
原作:萩原浩
俳優・渡部謙氏の映画初主演作である。同氏がたまたまハリウッドの書店に置いてあった荻原浩氏の「明日の記憶」を読んだ際に衝撃を受け、「池袋ウエストゲートパーク」で一緒に仕事をした堤幸彦監督に映画化を依頼した事から映画化される事となった。家庭を省みず仕事ばかりをして生きてきた49歳の広告代理店の営業マン、佐伯雅行。順風満帆だったがある日、めまい・幻覚といった不可解な体調不良が襲い出し、物忘れが激しくなってしまう。妻に促され、渋々病院へ診察を受けに行った結果、医師から若年性アルツハイマー病である事を告げられる。様々な自身の葛藤の末、妻と共に病気に向き合っていく事を決意し・・・。衝撃的なラストシーンから物語が始まるのも今作の特徴です。なんであの姿になったのかをこれから描いていくのか・・・という思いを観客達に植え付け、病気の怖さをうまく演出しています。ラストシーンに流れる音楽が、切なくも温かい気持ちを感じさせる良い曲で作品の締め方にピッタリだと感じました。

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パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー

世界中の誰より

患者を愛した男

の物語

制作:1998年
監督:トム・シャドヤック
脚本:スティーヴ・オーデカーク
実在する医師、ハンター・キャンベル・アダムス氏の半生を、実話を基に描いた伝記映画。自殺未遂をしたハンター・アダムスは、自らの意思で精神病院へ入院する。そこで、精神病院患者との様々な出会いから「医師としてこういった人達に寄り添った治療をしていきたい」と思うようになる。病院患者達と仲良くなったアダムスはいつしか「パッチ(修理)・アダムス」と呼ばれるように。医者になる事を決意したアダムスは精神病院を退院し、2年後、無事ヴァージニア大学医学部へ入学を果たすのだが・・・。ロビン・ウィリアムズ氏の演技が本当に素晴らしく、周りの人達が彼に惹かれていくのが観客にもわかるぐらいの名演でした。後半のショッキングな事件は実話らしいですが、患者と向き合うのは何が正解なのかを問い続ける必要がある事を訴えられたような気がしました。

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ロレンツォのオイル/命の詩

世界中の誰より

息子を愛した夫婦

の物語

制作:1992年
監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー&ニック・エンライト
実在するオーギュスト・オドーネ、ミケーラ・オドーネ夫婦の実話を基に作られた映画である。1983年、真面目だったオドーネ夫婦の一人息子ロレンツォが、急に学校で問題行動を起こしだすようになった。不審に思った両親が病院へ連れて行くと、息子は副腎白質ジストロフィーと診断される。この病気は母親からの遺伝のみで起こる病気であり、母親はこの症状を媒介するだけで発症しない事が告げられた。この病気になると代謝異常が起き、本来媒介されるはずの極長鎖脂肪酸が過剰蓄積する事で、知能・運動能力・視力・聴力が徐々に失われていき余命は2年も無いというのが当時の状況であった。特に治療法は見つかっておらず、実験的な薬を試す他方法は無かった。そこで夫婦は、自分達自らで治療法を見つけようとアメリカのベセスダにある「国立衛生研究所の図書館」に通い始め・・・。100%母親からの遺伝と告げられてから徐々に母親がおかしくなっていきますが、それでも息子の為、夫婦で協力して難病に立ち向かっていく様は心を震わせます。

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レナードの朝

世界中の誰より

初恋の女性を愛した男

の物語

制作:1990年
監督:ペニー・マーシャル
原作:オリヴァー・サックス
実在する医者・オリヴァー・サックス氏の書いた「レナードの朝」を基に、ペニー・マーシャル監督がフィクション映画にした作品。1969年のアメリカニューヨーク州ブロンクス。人付き合いが極端に苦手なマルコム・セイヤー医師が、ブロンクスの慢性神経病患者専門の病院に赴任する。研究が専門で臨床は全く経験のないセイヤー医師だったが、誠実に業務をこなしていた。ある日セイヤー医師は、嗜眠性脳炎により30年間体を動かせないでいる患者達に反射神経が残っている事に気付く。ボールや音楽等様々な外的干渉により患者達は少しずつ生気を取り戻す事に成功する。そんな時、パーキンソン病用の新薬がこの病気に効くのではと考えたセイヤー医師は患者の一人レナード・ロウに投与する事を決意し・・・。セイヤー医師役のロビン・ウィリアムズ氏の演技も素晴らしいですが、レナード役のロバート・デ・ニーロ氏の演技も凄いです。ゴッド・ファーザーやアンタッチャブル等の演技しか知らないのでこんな演技も出来るのかと驚きました。医者としての葛藤・患者としての葛藤それぞれがうまく描けていて素晴らしい作品です。

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カッコーの巣の上で

世界中の誰より

仲間を愛した男

の物語

制作:1975年
監督:ミロス・フォアマン
原作:ケン・キージー
1976年のアカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞受賞。
アメリカの作家ケン・キージー氏が1962年に発売した小説「カッコーの巣の上で」を基に、ミロス・フォアマン監督が映画化した。主人公のマクマーフィは刑務所での強制労働を逃れる為、精神病院へ体調を偽って入院した。病院で渡される向精神薬を飲んだふりをしてごまかし、定められた病棟のルールに片っ端から反抗していく。そんな彼に感化され、他の患者達も彼に影響され始める。徐々に患者達と仲良くなったマクマーフィは、テレビでワールドシリーズを見れるよう患者達で多数決を取ったり、無断で患者達と共に外出し船に乗ったりして交友を深める。あるクリスマスの夜、マクマーフィが女友達を病棟に連れ込みどんちゃん騒ぎを始めるのだが・・・。マクマーフィ演じるジャック・ニコルソン氏が本当に愉快な演技で楽しませてくれます。何が正しくて何が間違っているのか深く考えさせられる作品です。

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終身犯

世界中の囚人の中で誰より

鳥を愛した男

の物語

制作:1962年
監督:ジョン・フランケンハイマー
脚本:ガイ・トロスパー
終身刑を宣告された囚人でありながら、鳥類学の権威にのぼりつめたロバート・フランクリン・ストラウド氏の実話を基にジョン・フランケンハイマー監督が映画化した作品。20世紀初頭。ロバート・フランクリン・ストラウドは、自身の恋人に乱暴した男を殴り殺してしまい、懲役12年の刑に処される。その後彼に母親が面会に来たのだが、その際看守が母親を侮辱し、その事に腹を立て看守を殺してしまう。この事で死刑を宣告される。しかし、母親がウィルソン大統領夫人に嘆願運動を行った結果、終身刑に減刑される事に。それから荒んだ毎日を送っていたロバートだったが、ある日刑務所の庭に一匹の弱った小鳥がいるのを見つけ、ひっそり保護する事に。それから、小鳥が病気になる度刑務所の図書室で本を読んで勉強し治療していた。そんなある日、まだ治療法の見つかっていない伝染病に小鳥がかかって・・・。白黒映画ではありましたが、テンポ良く物語が進み、気付けば画面に釘付けになりました。荒んだ心が徐々に小鳥によって洗われていく様がうまく表現されています。自分の頑張り次第でここまで出来るのかと人間の凄さを実感させてくれる作品です。

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